普通のチューブ入りの絵具と同じように粘度があり。厚塗りしたりタッチをつけたりできる下地用絵具です。
ファンデーション絵具を柔らかくする場合は、揮発性油で行います。乾性油の画用液を用いると乾燥に時間が掛かることもありますが、膜が出来て絵具の固着を悪くするからです。塗布した画面は出来ることなら1か月以上の乾燥期間を経て使用してください。
    - シリーズ
 - FD
 
    - 耐光性記号
 - ***
 
    - 毒性注意
 - Pb
 
    - 混色記号
 - S
 
    - 乾燥所要日数
 - Ⅰ
 
    - 透明性記号
 - ◐
 
    - 使用顔料
 - PG17 PW1,6
 
記号の見方
ファンデーション絵具 カラーチャート
*このチャートはインターネットでご覧いただくためのデジタルデータです。実際の絵具の色とは異なります。
 ファンデーション絵具使用上の注意
    
        
          - 特徴
顔料として使用している鉛白は結晶型が偏平で粒子径が大きく、乾燥途上の膨張・収縮が少ないため、上に塗られた絵具の亀裂を起こしません。粒子径が大きいため吸油量が少なく、また鉛白そのものが油の乾燥を促進するので、絵具全体が早く乾きます。
使用しているリンシード油はカラッとした強固な塗膜をつくる、安定した下地づくりに理想的な乾性油です。
 
          - 注意
顔料の鉛白は大気中の硫黄化合物に接すると硫化鉛を生成して黒ずみます。硫黄化合物の含まれている温泉のガスやガソリン車の排気ガスなどの多い場所では乾燥させない方がよいでしょう。また、ファンデーション ホワイトを上塗りに使用すると硫化鉛による黒変が出やすいので、乾燥後はタブローを塗っておく必要があります。
 
          - 塗り方1 新しいキャンバスに塗る
新しいキャンバスに塗り、発色や布目の調整、地紋づくりをするときは薄く一度塗り、乾燥したら二度目を重ねます。この方法で希望の厚みまで塗ります。一度に厚く塗ると中まで乾燥する時間が長くなり、制作できる時期が遅れます。
 
          - 塗り方2 古いキャンバスに塗る
画面の絵具をエコ リムーバーなどでよく溶かし、ペンチングナイフでできるだけ凹凸をなくした後、ペトロールでよく拭いてから塗ります。